最近、運動不足、太った?と感じていませんか?

最近、運動不足、太った?と感じていませんか?
最近、運動不足・太った?と感じていませんか?〜肥満(水太り・脂肪太り)〜
漢方薬でダイエット効果が期待できるの?


いつもより運動する機会が減り、活動量が減ると「太った?」と感じる方もおられるかもしれません。
が!!それは、運動不足からくる“浮腫み”かもしれません。

肥満の主な原因は、食べ過ぎと運動不足ですが原因はこの2つだけではありません。
“浮腫み”が原因の太りには、食べる量を減らす等はおすすめできません。
肥満と浮腫みの違いとは?また、肥満の解消方法をみてきましょう。

〇水太り体質

「水太り」「水を飲むだけで太る」。耳にしたことのある方も多いかと思います。特に、40代以上の女性に当てはまると言われています。

どんな方が水太り体質かと言うと…

1)汗をかきやすい
※じっとしていても汗が出る。※少し動いただけで止まらない。などの汗
2)腹部が柔らかい
3)腹筋の筋力が弱い(その他の筋力に関しても弱い)
4)膝の痛み(関節炎)の症状がある方

また、特徴として上記4つ以外に、色白であることも特徴です。

水太り体質の方は、虚証タイプ(体力虚弱の方)であることが多く、激しい運動などは体力的に向いていない可能性があります。

「汗っかきは代謝が良い」と考える方も多いですが、必ずしも代謝が良いとは限りません。

生活習慣の乱れなどが原因となり、消化・吸収の機能が衰え、アルコールや飲料水によって余分な水分が大量に溜まってしまうと水太りの原因となります。

体が重くなり、水が溜まったようにぽっちゃりとした肥満体型になってきた場合、水分代謝が悪くなり、汗や尿として排出されない余分な水分が溜まった状態であると考えられます。

また、膝の痛みとして、水が溜まっている方(水を抜く処置を行っている方)に対しても、水太り体質が多いと言われています。これらに対しての漢方薬処方もなされています。
水太りには、体内の余分な水分を排出させるお薬を使用します。

〇脂肪太り体質


“浮腫み”や水太り体質ではなく、脂肪がついてしまう肥満もあります。
この場合は、実証タイプ(体力のある方)が多く、積極的な運動によって脂肪を燃焼させることで、肥満解消に繋げることが出来ます。
脂肪太り体質の方は、生活習慣病のリスクも高くなることから食生活の見直しも大切です。脂肪太り体質の方には主に決まった漢方薬が使用されます。
脂肪太り体質の方は、毒素が溜まっていると考え、発汗や利尿作用の働きのあるものが選択されます。この作用によって、毒素を排出することで肥満やそれに伴う症状の改善に使用されます。

【脂肪太り体質の方におすすめの漢方薬】
**防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)**


体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:
高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症

【水太り体質の方におすすめの漢方薬】
**防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)**


体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの次の諸症:
肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水太り)

肥満といっても個人差があり、水太り体質や脂肪太り体質など理由はいくつかあります。
効能・効果を見ていただくと、1つの症状にだけ効果が期待されるのではなく、肥満に伴う全身状態の改善にも期待されることがわかります。
太りにくい体質へ導くのはもちろん、さまざまな病気を予防する効果も期待されます。