気が付きにくい胃腸の不調の原因。実は疲労が重なると胃腸に影響を与える?

気が付きにくい胃腸の不調の原因。実は疲労が重なると胃腸に影響を与える?

なんとなく胃腸の調子が悪い……けど、食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレス等、思いあたる原因がみつからない。。気が付かないうちにたまった疲労が胃腸不調の原因になることがあるのです。医学的には、痛み・発熱とともにこの「疲労」も人体の三大危険信号と呼ばれ、健康を維持するための重要なポイントの一つ。今回は、疲労が胃腸に与える影響と、その対策について考えてみたいと思います。

疲労とはなんなのか?

身体の調子がなんとなく悪いことを表す言葉には「疲労」「疲れ」「疲労感」などがありますが、きちんと言葉の使い分けや分類があります。

疲労とは心身の活動能力や能率の減退状態を指す

日本疲労学会によると「疲労とは、過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた、心身の活動能力や能率の減退状態であり、多くは疲労感を伴う」となっています。つまり、疲労とは身体のパフォーマンスが落ちた状態そのものを、疲労感はパフォーマンスが悪いことによって感じる感覚を指しています。また、疲れはこの疲労と疲労感の両方を表す言葉です

疲労には中枢性疲労と末梢性疲労がある

疲労は「中枢性疲労」と「末梢性疲労」に分類することができます。このうち、中枢性疲労はいわゆる脳疲労と呼ばれるもので、精神的なストレスやパソコン・スマートフォンの画面の見過ぎなどによって起こります。末梢性疲労は脳以外の身体のすべてによって起こり、過度な運動、食べ過ぎ、飲み過ぎなどで起こります。

疲労と胃腸の関係は?

直接胃腸に負担となる食べ過ぎ・飲み過ぎはともかく、脳や筋肉による疲労は胃腸には関係ないような気がしてしまうのですが、実は疲労と胃腸には深い関係があるのです。

胃は生活習慣の影響を受ける

胃は暴飲暴食以外にもアルコール、食生活の偏りによって消化不良を起こしやすい器官です。ほかにも、睡眠不足や喫煙などの胃に直接関係のない生活習慣によっても胃酸の分泌バランスは変わってしまいます。過度な運動からくる疲労をきっかけに睡眠リズムが崩れたことで胃も弱ってしまい、食事に気を付けても胃もたれや胸やけがする、などといった経験もあるでしょう。

腸は脳と関係が深く、免疫も担っている

腸は、第二の脳と呼ばれるほど重要な器官です。これは腸が脳とは別の神経ネットワークを制御しつつお互いに影響を及ぼしあうためで、脳腸相関と呼ばれています。また、腸は免疫も担っていて、特に侵入者に直接取り付いて免疫系の細胞に知らせる免疫グロブリンA(IgA)は身体の60%以上が腸に存在しています。腸はこのように脳との関連が強く、心理的ストレスによる脳の疲労から過敏性腸症候群にかかってしまったということも珍しくありません。

不調の大敵、疲労の解消方法

疲労は胃腸の大敵であることがわかったところで、疲労の解消方法が気になるところですよね。疲労の解消方法は、

・睡眠と栄養価の高い規則的な食事

・入浴、マッサージやアロマなどのリラクゼーション

・体操など軽めの運動

・よく笑うこと

・お薬

などが代表的です。お薬というとサプリメントより危ない気がしてしまいますが、サプリメントの場合は販売に当たってさほど基準が厳しくありません。しかし医薬品であるお薬の場合は、国が定める厳しい基準をクリアして承認されており、サプリメントよりも安全かつ一定の効果が望めます。

どんな薬なら効果が高い?漢方薬は効く?

お薬には西洋医学と東洋医学のお薬があります。西洋医学と東洋医学では発想が異なるため、お薬もまた使われ方が異なります。

西洋医学の薬は症状がひどくなってから

西洋医学は身体の問題に対してストレートに切り込みます。検査や時間経過ではっきりと症状や原因が確認できるようになってから、基本的に一つの症状に対し一つのお薬を処方します。お薬で対応しきれない分は外科的治療も積極的に行い、外部からの働きかけで問題を解決することで健康を目指します。

東洋医学の漢方薬は予防を重視する

東洋医学は「気」と呼ばれる身体のめぐりを調整・強化する全体的なアプローチです。病気の予防を重視しており、「未病」と呼ばれる、病気ではないけれど日々なんとなく調子の悪い状態に対し、漢方薬で人間の気を整えて強化することで健康を目指します。このため、疲労によって胃腸の調子が悪いという未病の段階では、病気の予防として漢方薬が向いていると言えるでしょう。

まとめ

 

いかがだったでしょうか。他の器官による疲労が胃腸に現れるというのは意外に思えますが、実際にはよくあることなのです。病気になってから慌てる前に、毎日の生活で少しずつたまっていく疲労を解消し、健康に胃腸の状態を保っていきたいものですね。

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どの漢方薬から始めたら良いか迷っている方は、ぜひ一度お試しください。