季節の変わり目 体調不良と漢方

季節の変わり目 体調不良と漢方


季節の変わり目(季節毎)における体調不良と漢方

季節の変わり目には体調を崩す方も多いのではないでしょうか。
体調を崩しやすい季節の変わり目は、大きく5つ。冬から春、春から梅雨、梅雨から夏、夏から秋、秋から冬、の時期に分けられます。
それぞれの季節ごとの体調不良の原因を知り、ご自分に合った漢方薬で乗り越えましょう。

◆冬から春の体調不良
春先は約80%の人が体調不良を感じています。それは、冬から春にかけてが一年の中で一番気温差が激しい季節だからです。朝晩は冷え込み。日中は汗ばむような陽気。気温差が20度近くもあるような日もあると、体が対応しきれず、ものすごく疲れてしまいます。寒暖差に体を対応させるためには、交感神経を活発に働かせる必要があります。それにより、多くのエネルギーが消耗され、疲れやダルさが生じてしまいます。
寒暖差に加え、花粉などのアレルギー症状、さらに、新生活の始まりや進学、就職などの環境の変化による自律神経のバランスの乱れも体調を崩す原因となります。


◆春から梅雨の体調不良
春から梅雨にかけては体が重だるく眠気を感じたり、やる気がでないという人もいるのではないでしょうか。気温はそれほど高くなくても湿度の高さからじめっとした汗をかき、体が冷やされ風邪をひきやすくもなります。さらに梅雨時期は太陽が出ている日が少なく、昼間も体がお休みモードになり、眠気やだるさを感じてしまいす。
梅雨の長雨による湿度の影響はむくみの原因にもなります。生きていくうえで水分は必ず必要ですが、湿度が高いと余分な水分が体内に溜まってしまい、体の不調として現れます。体に水分が溜まり、代謝がうまくいかないと、むくみやすくなったり、消化不良を起こしやすくなってしまいます。


◆梅雨から夏の体調不良
梅雨から夏に季節が変わる時期、特に夏の初めは風邪をひきやすくなったり、疲れがなかなか取れなかったりとなんとなくの不調を感じやすい時期です。それは、梅雨時期のじめじめとした気候による不調を引きずり、体調を崩しやすくなるからです。
また、日本の夏は蒸し暑く、身体に熱がこもりやすくなることも体調不良の原因です。こもった体温を外に逃がす為に発汗が活発になりますが、大量の汗をかくと体内の水分や塩分等のミネラル成分が失われていき、軽い脱水状態のような体のだるさを引き起こします。
さらに、冷たいものを摂り過ぎる事で、胃腸機能が弱まってしまい、うまく全身に栄養が行き渡らなくなります。
長時間の冷房もまた、身体を冷やしてしまい、消化機能を低下させる原因となります。
効きすぎた冷房によって屋内屋外の気温差が激しい状態が繰り返されると、乱れた自律神経が様々な不調を引き起こす事も考えられます。


◆夏から秋の体調不良
夏から秋にかけての季節の変化での体調不良も多く、最近では、「秋バテ」という言葉も耳にすることが増えました。
その原因としては、気圧や気温の変化、秋の花粉などが原因と考えられています。
夏バテはしない!というタイプの方も、秋になるとガタっと体調不良になるのは、夏の疲れが出てきたからだと考えられています。夏場は、冷たい飲食物を摂り、冷房の効いた部屋で過ごします。そうすると、体の中の冷えや内臓の疲れが蓄積されていき、厳しい夏が終わった頃に出始めてしまうのです。
また、残暑の時期など多湿となる時期は、梅雨時期同様、湿気が不調の原因にもなります。
さらに、朝晩の気温差も秋バテの原因で多いものです。急激な気温差は、自律神経のバランスを崩す事になり、食欲不振や倦怠感、体力の低下や免疫力の低下にも繋がると考えられています。
台風による気圧の変化によっても頭痛や関節痛、腰痛などが引き起こされたり、秋花粉によるアレルギー症状が現れる人もいます。


◆秋から冬の体調不良
「夏バテ」「秋バテ」に続き、「冬バテ」という言葉を聞いたことがありますか。冬バテとは冬になると頭痛や倦怠感、食欲低下など、夏バテと似たような症状を引き起こします。
冬バテの原因は、秋から冬にかけての寒暖差が関係しているといわれています。秋から冬への変わり目は数日で冷え込むようになったり、昼間と夜でも気温差が大きくなります。寒暖差により、自律神経が乱れると、身体のだるさや疲れ、頭痛を引き起こしてしまいます。また、気温が低くなると喉の渇きも感じにくくなるため、水分不足に気づかず、水分補給がおろそかになってしまい、喉の痛みなどが生じてきます。
さらに、日照時間が短くなることで、気分が落ち込み季節性のうつ病へとつながることもあります。


<季節の不調と漢方薬>
漢方薬は、ご自分の証(体質)によって選択することが出来ます。また、1つの症状だけを改善させることが目的では無い為、様々な不調がある場合に全体を整えることを得意としているのが漢方薬です。
季節の変わり目の症状に合わせて様々な漢方薬の選択が可能です。
いくつかご紹介しますので、ご自身の症状や体質に合わせて選択してみましょう。

◇小青竜湯(しょうせいりゅうとう)◇
「水(すい)」によって冷えた体の一部や鼻を温めながら水分代謝を促すとともに「気(き)」を動かして、鼻水・くしゃみなどの症状を抑えます。水のような鼻水、痰、くしゃみ、鼻づまり、咳などの症状がある時に用いられます。抗アレルギー薬と違って眠くならず、腎臓にもほとんど負担がありません。花粉症の治療や気管支炎、気管支ぜんそくなどにも用いられます。
体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症

◇防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)◇
水分代謝が悪く、筋肉量が少ない、寒がり、疲れやすい、立っているのが苦手な方に。色白で筋肉の柔らかい水太りタイプの方に適しているとされており、最近では肥満症の方への使用でも注目が高まっています。
また、防已黄耆湯は膝に水が溜まったり、関節リウマチで関節が痛むような場合にも使用されており、梅雨時期に関節が痛むような方に合う漢方薬であると考えられます。
体力中等度以下で,疲れやすく,汗のかきやすい傾向があるものの次の諸症:
肥満に伴う関節のはれや痛み,むくみ,多汗症,肥満症(筋肉にしまりのない,いわゆる水ぶとり)

◇補中益気湯(ほちゅうえっきとう)◇
補中益気湯の「中」は胃腸を指し、「益気」には「気(生命活動の根源的なエネルギー)」を増す、という意味があります。「気」を生み出し、病気に対する抵抗力を高めるとして、気力がわかない、疲れやすいといった人から、胃腸虚弱、虚弱体質の改善など広く使われています。
体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒

◇当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)◇
「血」の不足を補い、巡りを良くして体を温める漢方薬です。月経異常や更年期障害、自律神経失調症、慢性頭痛など幅広く使用されています。
やせて体力のない「虚証」タイプの人で、冷えや貧血、むくみなどのある人に向いています。体力虚弱で、冷え性で貧血の傾向があり、疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動機などを訴えるものの次の諸症:月経不順・月経異常・月経痛・更年期障害・産前・産後・流産による障害・めまい・立ちくらみ・頭重・肩こり

◇柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)◇
不安神経症や対人恐怖症などによく使われている漢方薬です。体力が中程度の方で、疲労や精神的ストレスでなかなか眠れない場合、気を巡らせて体にこもった熱を冷まし、心を落ち着かせ、脳の興奮からくる不眠を改善します。
体力中程度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘

◇桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)◇
体をあたため、痛みを発散させる作用があります。関節痛や神経痛、冷えによる痛み、手足のしびれ、こわばりに適応します。
体力虚弱で、手足が冷えてこわばり、尿量が少なく、ときに、動悸、めまい、筋肉のぴくつきがあるものの次の諸症:関節痛、神経痛


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